災害制御研究センターは,平成2年6月に被害や影響という災害の軽減を目指して,様々な制御技術・システムを研究する目的で設置された.耐震構造実験施設(昭和47年度設置)および津波防災実験室(昭和56年度設置・特別施設)を母体とし,地震・津波が都市に及ぼす災害事象を総合的に検討し,災害研究手法を確立することを目標とする.当時,地震工学分野と津波工学分野の2つの分野で出発した.次に,平成12年4月に第二期のセンターとなり,研究分野が3つに増え,地震地域災害研究分野,津波工学研究分野,災害ポテンシャル研究分野で,高度で実用的な災害軽減技術の研究開発を推進した.
さらに,平成22年4月に第Ⅲ期のセンターが発足し,次表のように新しい組織とした.名称は引き続き「災害制御研究センター」とし,地震・津波・洪水などの自然災害を対象とした防災に関する研究・開発を行う「研究開発部門」と防災研究成果を社会に普及するための活動を行う「研究成果普及部門」の2部門を組織した.「研究成果普及部門」には,「地域減災実践学分野」と「東北地区自然災害資料センター」の機能を「東北地区自然災害資料室」として組み込んでいる.さらに,プロジェクト推進室はセンター内外の分野と連携し,防災関連プロジェクトを推進する目的で設置している.益々の防災・地域安全のための研究・教育,社会貢献の役割を担っていきたい.
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