2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震の被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます.去る7月14日,様々な分野の研究者が一同に会して,地震発生メカニズム,地滑り災害の発生,被害の全貌,減災に向けた課題・教訓など,様々な問題について報告・議論しました.合計186名の参加者が,災害発生から1ヶ月で分かったことを共有することができました.発表者の皆様,シンポジウムに参加してくださった皆様に厚くお礼申し上げます.
主催
東北大学防災科学拠点グループ共催
岩手・宮城内陸地震4学協会東北合同調査委員会科学研究費補助金「2008年岩手・宮城内陸地震に関する総合調査」開催日時
7月14日(月)午後1時から5時半開催場所
工学部青葉記念会館大研修室(4階)150名定員配布資料
こちらをクリック PDF(14MB)報告及び質疑メモ
こちらをクリック PDF(800KB)プログラム
第1セッション 地震メカニズム,断層,余震,強震動(13:10-14:10)
- 2008年 岩手・宮城内陸地震緊急観測グループ・海野徳仁代表:2008年 岩手・宮城内陸地震の発生機構について
- 大槻憲四郎・鹿島雄介・南須原美恵・中村教博:岩手・宮城内陸地震に 伴う地下水・温泉の変動
- 今泉俊文・石山達也・大槻憲四郎・中村教博・越谷信・堤浩之・杉戸信彦 ・廣内大助:2008岩手・宮城内陸地震の地表地震断層調査
- 中村教博・大槻憲四郎・鹿島雄介・遠藤渓・石山達也・今泉俊文・中田高 ・渡辺満久・鈴木康弘:岩手・宮城内陸地震の表層変動地形と餅転-細倉構造帯
- 石渡明・小栗尚樹・原田佳和:2008年岩手・宮城内陸地震 墓石転倒率分布調査結果
第2セッション 地滑り・斜面崩壊(14:10-14:50)
- 風間基樹:地盤災害の特徴と課題-今度の対応のあり方について
- 佐藤源之・渡辺学:地滑り災害の予知ならびに災害発生後の検知・救援技術
- 宮城豊彦:(報告のみ)
- 布原啓史・吉田武義・山田亮一・土屋範芳:地理情報システムを用いた地震災害とカルデラ構造との関連の検討および地滑り地域における水質汚濁リスクの評価について
第3セッション 建物被害・インフラ被害,土砂ダム・堰止め湖(14:50-15:40)
- 源栄正人:短周期・大加速度地震動と建物被害 −2003年三陸南地震と2008年岩手・宮城内陸地震の比較−
- 秋山充良・内藤英樹・武田篤史:岩手・宮城内陸地震・国道342号線道路橋被害調査
- 真野明:ダム決壊流の下流貯水池に対するインパクト
- 梅田信・田中仁:荒砥沢ダム上流部の崩壊土砂による貯水位の変動
第4セッション 救命・応急対応,救助活動,災害情報活用(16:00-16:40)
- 山内聡・小林道生・篠澤洋太郎:岩手・宮城内陸地震で明らかになった医療の課題
- 日赤病院・遠藤尚文:日本赤十字社・宮城県支部の医療救護活動−複数組織との連携について−
- 仙台気象台・中村浩二:平成20年岩手・宮城内陸地震の緊急地震速報
- 源栄正人:2008年岩手・宮城内陸地震における学校での緊急地震速報の受信状況と対応状況
第5セッション 文化財防災・保護,復旧・復興活動・公的支援(16:40-17:20)
- 平川新:地震災害から文化財を守る
- 永井康雄:資料のみ
- 井ノ口宗成:「チームにいがた」情報先遣隊の活動報告−産官学民連携チームから見た行政における災害対応の実際−
- 宮城県危機対策課・山内豊:岩手・宮城内陸地震」の特徴と宮城県の対応
- 国交省東北地方整備局・松井幸一:緊急災害対策派遣隊(TEC−FO RCE)の活動状況について