東北大学 大学院工学研究科 附属災害制御研究センター
地域防災ゼミ 話題提供要旨 2004/11/16

災害時の行政対応の事例について

−平成14年7月 台風6号を例として−

気仙沼市危機管理室 室長 佐藤健一
○話題提供要旨
 平成14年7月10日から11日にかけて,本地域を台風6号が襲 来した。
 降雨に伴い,本市を流れる二級河川「大川」の水位も上昇し, 警戒水位をも上回って,過去最高の水位を観測した。
 また,市街地を流れる「渋抜川」からの越水や,内水の影響な どにより,気仙沼市では,床上床下含め350棟を越える浸水 被害が発生した。
当水害に関して,気仙沼市が執った災害対応を紹介するが,特徴として全市域で同時多発的に冠水被害等が発生したこと。また,情報収集が非常に困難を極めたということが挙げられる。
 これらの事例などを紹介しながら,今後の行政における災害対応の課題を提起する。