東北大学
大学院工学研究科
附属災害制御研究センター
地域防災ゼミ2004 討議メモ 2004/4/27
当日の参加者数 民間企業:10,行政機関:0,大学関係:22
※この討議メモは,聴講者のメモを総合して作成したものです.不適切な点がありましたら(牛山)までお知らせ下さい.
市村先生
- Q.マクロからミクロにつなぐとき、ウェブナンバーコンシステンツな、つなぎが必
要。コンパテクティは?メッシュモデルでやったときは?
- A.短周期成分と長周期成分の接合には他の手法と同様の問題を抱えている.
- Q.地盤工学の専門から、coherentとincoherentな波がきたとき、どういう結果にな
るのか?
- A.バリエーションの問題である。単次元だときれいな結果がでるが、3次元だと「
こうである」と一概に言えない。数値計算とは高級電卓だと割り切った方がよい。
- Q.このシミュレーションはこういうことには使えない、またはできないといったこ
とはあるのか?
- A.高級電卓の集団だと考えるべき。使い方に関しては、要求性能を使う側にはっきりさせないといけないが、それだとつかわれないのでより使いやすい環境を整えるための検討も必要と思われる。
- Q.強震動予測は個人の家レベルで出るのか?
- A.長周期ではだいたいわかるようになってきているように思われる。短周期成分に
ついてはまだ難しいのでは?建物の応答をイメージとしては伝えることができる。人
間の感覚にうったえる解析ができるとよりよい。
- Q.神戸での再現については、どれくらいの空間解析ができるのか?
- A.市街地は1km×2km(特に阪高の倒れたところでやりたい)。とりあえず500
mのものならば今年中くらいには。
- Q.構造物の動きを知りたければ、地盤の動きを知る必要がある。あえて一緒に動き
をとる必要性は?
- A.1つ1つの構造物を線形弾性体としてみるのはよくない。様々な分野から精度の
いいプログラムをもらって、組み込んでいく。
全体を通した感度解析を行うときに使えるのでは。
井上先生
- Q.免震について、既にたっている建物の長期震動対策は?
- A.免震そのものについてはやっていない。
- Q.1995年の神戸での地震が起きる以前に、あれくらいの被害が出ると予測していたか?
- A.当時の風潮から、RCは強いという考えがあり、補強の必要を説く人も少なかった。
- Q.塀が倒れることへの対策は?
- A.これからたてるものは、ブロック塀の基準をもって最低限は強くつくることになる。
しかし既存のものは数が多いく,誰がcheckするのかという問題もある。